僕が学習ボランティアとして関わっている人間として心がけていることがあります。
僕がボランティアとして派遣されている3keysは児童養護施設が中心ですが、
僕は母子家庭支援施設にかれこれ11ヶ月続けています。
母子家庭支援施設はまだ世の中での認知度は低いです。
しかし、DVシェルターも兼ねているところが多いので、認知度を表立って高めるのにはいろいろ問題もあります。
それだからこそ心がけていることがあります。
1.施設に行く前にはヒゲを入念にそり、ドーランを塗ってから行く。
気にしすぎかもしれませんが、男性恐怖のお母さんも多いですから気を付けます。そして服装も清潔感のあるものにします。
2.施設に行く前には、嫌なことがあった日でも笑顔で挨拶することを心がける。
マザーテレサは、Peace begins with a smile.(平和は笑顔から始まる)と言いました。どんな嫌なことがあった日でも去年の9月から僕は笑って入口の警備員さんに笑顔で挨拶します。それによって、自分のテンションが切り替わる効果があります。
3.どんなことがあっても職員の方に挨拶をする。
もう僕を知らない職員の方はいませんし、指導室に直行でもいいと言われていますが必ず事務室で挨拶をします。(会議中を除く)
4.毎回、必ず担当の子の言動をサラっと見る。
挨拶は必ずします。しかし、ダルそうなのか、疲れているのか、表情などから読み取って、今日のペースを決めます。
5.予期しないことが起きる可能性がいいので構えない。
お母さんとや職員の方から心無い言葉をかけられたり、お金の問題が関心だったり、諸制度の知識が必要な質問もされるので、日頃から母子家庭支援施設にいる人が使っている法律などの本は読んで調べておきます。
6.余談も必ず勉強に結びつけるようにする。
とにかく哲学や社会学・心理学など幅広い知識がある子なので、時事ニュースは毎日チェックします。そして、わかりやすく説明できるように自分の小学生の息子に説明して練習します(笑)しかし、必ず入試に出るトピック(英語・現代文)を毎週織り交ぜます。
7.勉強のポイントは、簡潔に教える。覚えるところと理解するところを分けて教える。
勉強教えるときは、これは基本だと思います。前置詞は暗記ではなくイメージを膨らませるために絵を書いたり、身振り手振りで教えたりします。また、受験以外の知識は合格するまで封印するように言います。
8.職員の人と少しでも話すように言い続ける。
職員の方が僕に担当のことのコミュニケーション作法を知りたいそうですが、無理です。会話は一回性なので、マニュアル化できません。そして僕を通した伝言ゲームは誤解を生みます。だからこそ直接話すように言い続けたら、今年の4月からは職員の方と話をするように少しずつ変化してきました。
9.指導が終わって、事務室に職員の方が一人で、子供がいたら読み聞かせや話を聞いたり、宿題を教える。
職員の方はお母さんの対応などに追われて大変なときもあります。そのときは、時間を区切って担当の子のお世話を手伝います。ただし、お母さんたちとは担当の以外話しません。また、僕がライターであることも話していません。職員の方が直接連絡を取ってもいいと言われても、携帯のアドレスすら教えていません。最低限のマナーは守っています。
10.施設であったことは家族にも離さない。
守秘義務がありますから、3keysスタッフの中でも数名にしか詳しい指導内容は話しません。また、悩みも元施設長さんと関係構築していたために、複雑なことはその方に相談します。
この10個は、最低限守ってきました。そのおかげで、二回ほど家族の急病で当日休みになりましたが、特に問題は発生していません。社会人だからこそできること、また、僕以外のボランティアに代わっても大丈夫なように僕しかできないような専門性の高いことは一切関与しません。
結構、でしゃばりな僕には修行の一年でしたが
3keysというチームなので、連携を取ることを常に念頭においています。