http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100311-OYT1T00611.htm
福岡県の人口10万人当たりの強姦(ごうかん)事件(未遂を含む)の認知件数は、昨年1・64件となり、4年連続だった全国ワースト1を返上したことが、県警の調べで分かった。
性犯罪全体の認知件数も昨年は10年ぶりに500件を割る439件に減少した。性犯罪の特別捜査係や、子供と女性を保護する部署を設け、「検挙と予防」に努めた効果が表れた形だが、依然として性犯罪の発生率は高く、県警はさらに取り締まりを強化する。
同県の強姦事件の認知件数は▽2005年(143件)▽06年(142件)▽07年(140件)▽08年(122件)で、全国で3~5番目に多
かった。これを人口10万人当たりに換算すると、2・83~2・41件になり、人口の多い東京都や大阪府を上回り、4年連続で全国ワースト1だった。しか
し、昨年の認知件数は83件に減少し、10万人当たりの件数は1・64件。東京は1・66件で、僅差(きんさ)ながら、ワースト2となっている。
県警は07年、殺人や放火など凶悪犯罪を担当する捜査1課に強盗・性犯罪特別捜査係を新設。最大15人の特捜員を、県内の警察署に投入し、集中的な捜査に乗り出した。
福岡市や隣接の春日市などで連続発生した強盗・強姦事件では、性犯罪としては初の合同捜査本部を県警南署に設置。半年以上かけた捜査で、元内装工
森賢一被告(25)(1審無期懲役、控訴中)が07年4月~08年8月に35件の犯行を繰り返していたことを突き止め、うち11件を立件した。
捜査により、認知件数に対する検挙件数の割合(検挙率)も向上。05~07年は60~70%台だったが、08年は92・6%となり、09年も80%近くなっている。
検挙に加え、性犯罪の前兆と言われる「声かけ」「つきまとい」事案への対策を強化し、予防にも力を入れている。
県警は09年4月、「子ども・女性安全対策隊」(41人)を生活安全総務課に新設。登下校時間や人気の少ない公園などで、痴漢や声かけ、つきまとい事案を重点的に取り締まり、今年2月までに84人を検挙したり、警告したりした。
痴漢被害が多かった春日市では昨年10~12月、筑紫野署や小中学校、学習塾などが連携し、夜間パトロールを展開。同年9月は13件だった痴漢被
害は、12月には4件に減った。2月からは南署管内でも同様の取り組みが行われている。県警は4月、同隊を課に昇格させ、配偶者や恋人からの暴力(DV)
や幼児虐待の早期解決にも力を入れる。(新地英貴)
(2010年3月11日15時18分 読売新聞)認知件数なので、減ったとは言い切れないように思う。
さらに、性犯罪者の再犯率高さの問題がある。
今週発売の「週刊新潮」に載っている新潟監禁事件の佐藤容疑者の発言などを見れば、
更正プログラムが刑務所で行われているとは言い難い。
ただ臭いものにフタをしている状態で、マッチポンプになってしまう。否、なってる。
一つ一つクリアしていかなければならない問題が日本は山積している。
残された時間で、色々考えて、すぐに「とりあえず行動」のマインドセットは崩さないように
したい。
「DV・モラルハラスメントから身を守る~具体的な方策と解決への架け橋~(相談会)」