次女(3)をテーブルから突き落としたとして、福岡県警は12日、福岡市博多区博多駅南3丁目、無職山崎志穂容疑者(27)を暴行の疑いで逮捕し、発表
した。山崎容疑者は11日夜、「次女が呼吸しない」と119番通報し、次女は病院に運ばれたが、意識不明の重体となっている。
博多署によると、次女の体には多数のあざや広範囲にわたるやけどがあり、次女が日常的に虐待を受けていた可能性があるとみている。
同署によると、山崎容疑者は11日午後10時10分ごろ、テーブルの上にいた女児の背中を手で押し、転落させた疑いがある。「テーブルに立っていたか
ら、カッとなって背中を押した」と話しているという。テーブルは高さ約35センチで、次女は畳に落ちた際に嘔吐(おうと)したらしい。
119番通報で消防隊員が駆けつけた時、マンションの部屋の前で山崎容疑者が次女を抱いていたという。すでに心肺停止状態だった。
一方、やけどについては「私ではありません」と話し、あざについても認めていないという。
山崎容疑者は夫(31)と長女(7)、次女の4人暮らし。当時、夫以外の3人が自宅にいたという。
現場はJR博多駅から南に約500メートルのマンションなどが立ち並ぶ一角。
マンションの住民の一人は「3月ごろには、大きな怒鳴り声を数回聞いた。しかるにしては怖い声だった。泣き声もした。夫に『民生委員に相談しようか』と
話していた。昨日救急車が来て『もしかして』という感じになった」と話した。