統合失調症の啓蒙活動

探偵CISCO山下さん が

「統合失調症って、鬱病より治りにくいですよね？」
と聞かれて
「否、統合失調症の方が治りやすいですよ。早期介入であれば薬で症状を抑えられますから」
と答えると、
「意外です…。鬱病の方が風邪で治ると思ってました」

鬱病も器質性（内因性）のものは、寛解する方もいるけれども、鬱病で薬だけの寛解は
難しい。しかも、軽症の鬱病は酷い精神科医に掛かると、重症化してしまう。

陽性症状（幻覚・妄想・幻聴など）は薬で抑えられる。そして、その後に生活のしづらさである陰性症状が出ても、服薬とSST（ソーシャルスキルトレーニング）でも可能であるし、
陽性症状が、一時的に出る場合にはSSTをすることでも社会復帰は、早期に可能である。

しかし、どうもしても統合失調症＝幻覚・妄想・幻聴というイメージがつきまとう。

そこで、山下さんは、本当に他の探偵社の3分の１の値段で、患者に安心を与えている。
ただ、医療機関と連携が必要なので、今度クライアントと一緒に精神科医に会うことになった。

否、そう進めたのは僕だ。彼の心が折れないように、調査が病状を軽減させており落ち着いてきたので、クライアントの今後のことを考え、症状把握を僕が勧めたのである。他の探偵業者に任せたら、身ぐるみはがされてしまう。悪徳探偵業者だと3日間で70万円も要求するそうだ。

この辺、やはりニッチな部分でありデリケートな部分なので、慎重に扱いたい問題であるし、
我々が設立準備しているNPO法人の核にもなりそうなので、医療と福祉への架け橋になるべく、本気で取り組んでいきたい。

我々の情報網は、川崎、横浜はほぼカバーしていることがわかったし、
神奈川であればすぐに様々な情報が入ってくるので、それを良心的な探偵を僕が酷使して
いくつもりである。