今日、打ち合わせで赤坂プリンスホテルに行くと、『洋服の青山』で有名な
青山商事の入社式が行われていた。
希望に満ちあふれた笑顔が揃っていて、庭の桜を見つつ、強風が吹いていたので、
これこそ君たちが飛び込む現実だと言いたくなった。
ただ、リスクを恐れて、何もしないよりは、こんな時代だからこそ博打を打って欲しいなと
思う。「とりあえず、やってみよう」で生きてきたので、考えるよりも荒波に揉まれて、
10年後にストレス耐性を身に付けて欲しいと思う。
ただ、無意識にストレスをため込むと、パニック障害などになってしまう。
不安神経症の類で、多分、うつ病と併発している病気で一番多いのがパニック障害だと
思う。
畏兄の藤井誠二さんのブログに生々しいパニック障害の経験談がある。
http://ameblo.jp/fujii-seiji/
人と接して話を聞き、それが生死に関わる問題だと無意識にストレスがたまる。
僕が過食症になった時期もあったが、内省して自分で認知の歪みを矯正するのは、
至難の業でもあった。
僕も人と話をするとき、必要以上にその人の観察をしてしまう。
・最初の挨拶の声
・表情
・体の緊張具合
・手の動き
・目の動き
・たばこの減り具合
・声のトーン
など自然にもの凄く細かい変化を見る。これは、もう職業病で、自分の子どもも
過剰に変化に反応してしまう。指の震えなどこちらの見過ぎが見抜かれて、
相手を緊張させてしまうのではないか思うときがある。
ただ自分の経験上、整体で背中の骨のある部分の違和感が精神の乱れのサインなので、
それを感じたら、整体に行くようにしている。
もちろん、その近辺の筋肉も付けるようにしてるし、減量もしている。
体の凝りは、度を超えると、麻痺して感じなくなる。
これが、精神の鈍感さにつながるのではないかと思う。
僕の場合、強迫神経症的な性格もあるので、それを直すのにも役立った。
完全ではないが、以前のように参考文献が見当たらないから、一晩中家の中を探す
ことはなくなり、「諦める」ようになった。
精神科領域の病気関連を10年も取材していると、教科書通りの症状以外も
見えてきて、薬だけでは治らず、認知行動療法が一番だなと思う。
ただ、日本では、まだ認知行動療法の権威と呼べる人がいない。
雅子様の主治医大野裕さんも完璧に使いこなせないそうだ。
実は、僕の周りにはパニック障害予備軍であろう人々がたくさんいるが、
その人に面等向かって「パニック障害になるかもしれないですよ」と言う勇気はない。
ただ、恐らく数年の内にその人たちの中から藤井さんのような状態になってしまう人が
出てこないように、遠回しに言うようにはしているが…。
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