僕が関わっている児童養護施設の学習支援NPO法人3keysからのお知らせです。
ご家庭に不要になった本はありませんか?
あなたの本が、子どもの「学ぼう」という自信と意欲につながります。
児童養護施設の子どもの「学ぼう」を育み応援する力に、あなたの古本を役立てませんか?
この度3keysでは「まなぼん募金」を開始しました!
「まなぼん募金」は、古本のご寄付を児童養護施設の子どもの学習支援に役立てる取り組みです。
ご家庭に不要になった本はありませんか?その本をまなぼん募金に寄贈いただくと、その本の売却代金が3keysへの寄付となり、児童養護施設の子どもの学習支援に役立てる活動に使用されます。
施設の子どもの多くは学習環境に恵まれていません。
あなたの古本が、子どもの「学ぼう」という自信と意欲につながります。
たとえば買い取り価格が1冊50円の場合、
200冊集まると、20名の高校生に大学進学等のきっかけを作ることができます。
経済的な理由や情報不足から、児童養護施設出身者の大学等への進学率は18%です(一般平均は約70%)。
進学にかかる費用や奨学金の情報、施設から進学した先輩のエピソードを伝える進学説明会を開催する事で、子どもに進学という選択肢を提供することができます。
600冊集まると、1人の子どもに1年間の個別指導を行うことができます。
3keysでは学習ボランティアが学習支援の担い手となり、子ども1人あたり月約3000円で学習支援を行っています。 虐待の後遺症、大幅な学習遅れなど個別の指導が必要な子どもに個別指導を行い成功体験を積み上げ、 子どもの自信を育むことができます。
1000冊集まると、施設内塾を半年間運営することができます。
3keysは経済的な理由などで塾には行けない子どもたちを対象に施設内塾を開催しています。 施設内塾を運営するための、教材費やチューターのフォロー費を半年間まかなうことができます。
このように、多くの古本を寄贈いただくことによって、児童養護施設の子どもの「学ぼう」を応援することができます。
あなたの家にある古本も、ぜひ役立ててみませんか?
お申し込み方法は下記の通りです!
①直接送る
不要になった書籍、CD、DVD、ゲームを段ボールや紙袋に詰め、申込書(こちらからダウンロード→http://www.manabon.jp/pdf/application.pdf)にご記入の上、本と一緒に入れます。
その後、株式会社バリューブックス0120-826-295に電話し、「まなぼん募金に申込みしたいのですが…」とお伝え下さい。ヤマト運輸が集荷に伺います。
(送料は5冊から無料です)
―まなぼん募金は株式会社バリューブックスとの共同プロジェクトです―
②3keysに持ち込む
3keys開催のイベント等の際にお持ちください。寄贈箱を設置しています。
また、事務所のお近くの方は直接事務所にお持込み頂くことも可能です。(受付時間10時~19時。水曜定休。)
(注:3keys宛にお送り頂くことはできません)
※ISBN のない本、百科事典、コンビニコミック、個人出版の本、
マンガ雑誌、一般雑誌は取り扱いできません。
(ISBNとは国際標準図書番号です。下記のような表記で書籍の裏表紙等についています。ISBNがついている商品であれば受け付け可能です。)
※18歳未満の方は、保護者の方にお願いしてお申し込みください。
まなぼん募金の詳細はコチラ→http://www.manabon.jp/、
まなぼん募金に関するお問い合わせは、[email protected] で受け付けています。
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古本って、意外に換金しても本の元の値段の数十分の一になっていることも多いですよね?
であれば、古本を売ることで児童養護施設の学習機会均等に手を貸してもらえないでしょうか?
5冊以上で送料無料です。要するに、
「あなたの使い古した本が、様々な事情で教育を受けられない子どもたちの一助へチェンジするのです!」
映画「終わらない青」では主人公が絶望したままストーリーは終わりました。
しかし、現実には、絶望→断念→希望であって欲しいのです。
OECDの調査で、「国が子どもにお金を投資する国ほど、大卒以上の税納入が多い」という報告があります。
子どもたちへの投資は、日本人の未来へと続くのです。
意外と思うかもしれませんが、高齢者の介護に掛けているお金の十分の一しか、日本は国家が子どもにお金を掛けていないのです。
そして、様々な事情によって児童福祉施設などにいる子どもたちは、学習機会を剥奪されています。
児童養護施設に入所が決まると、入所の翌日に転校先の学校へ行くことになります。
新しい生活の母艦に慣れないまま、新しい学校環境にも慣れなくてはいけません。
このキツキツの状況変化によって、子どもたちは、学ぶ意欲をなくし、そして社会へ無関心になり、最悪のケースでは、犯罪を犯したり自殺したりしています。
前回のブログ記事では、必ずしも施設の子どもたちは可哀想ではないと書きました。
ただ、いわゆる施設にいない普通の子どもたちと相関関係を調べると圧倒的に未来への希望を抱く環境が整備されていません。
僕は、ある母子福祉施設に約一年ほど学習ボランティアとして関わっていますが、
500円の教材を買う余裕すらない、買っても問題集のやり方がわからない、急激な環境の変化により、学校の勉強に身が入らず、どんどん分からないことが積み上がってしまう…。
そんな子たちがたくさんいます。取材を通して知った子どもたちも換算するともはや数えることができません。
施設の子どもたちに、自己責任はありません。親の虐待や病気など余りにも劣悪な環境から守るために、施設へ移動させられて来るケースがほとんどです。
僕の息子も妻の精神的不調により、1年半乳児院にいました。そして、足繁く僕は妻と乳児院に通い、妻は病気を治すために必死に努力しました。
その結果、自宅近くの保育園の入園が決まり、幸運にも退所できました。そこまでの児童相談所などと命を削るような僕の攻防戦については割愛します。
そして、息子が退所する日、併設されている児童養護施設(乳児院は原則1歳まで。1歳以降は、児童養護施設となります。)の二階から多くの子どもたちが、
「よかったね~!」
と息子に大声で声を掛けてくれました。その施設で僕は当時から勉強を教えていて、息子を連れて児童養護施設の建物へよく行っていたこともあったと思います。
しかし、二階の窓から見えたある子どもの姿が忘れられません。体育座りになり、膝を抱えて顔を膝の中にうずめ、こちらを一瞥したのです。その眼は、明らかに退所する息子への嫉妬に溢れていました。
それ以来、僕は里親もどきをやったり、色々児童養護関係に関わってきました。しかし、学力の次には、お金の問題があって、進学することができない子どももいるのです。
「奨学金があるじゃない?」
そんな答えがいつも返ってきます。しかし、日本学生機構の奨学金に入学最低納付金の支給はないのです。どうしても必要な場合50万円まで支給は受けられますが、口座に振り込まれるのは、5月下旬。
3月までに国立で50万円前後、私立で60万~80万円を納入しなければ、合格が取り消されます。実際にこのお金の問題を知るのは合格後というケースも多々あるようです。
さらに施設向けの奨学金の情報共有はほぼ皆無に等しいです。「少ない枠を自分の施設の子に!」という職員の方の親心から、他の施設に情報提供をしない現状なのです。
長々書きましたが、このまな本募金はそんな現状を変えるためにあります。
子どもたちは、自分の未来へ掛かるお金を気にしません。もちろん、バイトをする手もありますが、児童養護施設にいるというだけで、アルバイト採用を断るところも現実にかなり存在します。
僕の高校は、地域で最悪の評判でした、僕がアルバイトを始めようとして、電話をしたら「先輩たちが散々悪い子としてるから、ごめんなさい…」、「○○高校はバイト採用してないのよ~!」などという差別を受けたとことがあります。
しかもこんなご時世です。高校生が何十万円もアルバイトで稼ぐのは並大抵の努力ではありません。
そこで、まな本募金に協力して欲しいのです。
あなたの読み終わった本が、子どもの未来をポジティブに変えます!
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