http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100405/crm1004051400007-n1.htm
虐待死の恐怖救え 聖香さん事件1年、厳罰化訴え遺族ら署名活動 (1/3ページ)
大阪市西淀川区で昨年4月、母親の松本美奈被告 (35)と内縁の夫、小林康浩被告(39)から虐待を受け死亡した小学校4年生だった松本聖香さん=当時(9)。父親の佐光哲也さん(39)と美奈被告の 離婚後、母親のもとに残った聖香さんに訪れた悲劇から5日で1年が経過した。同区の寺院で4日、営まれた一周忌法要で、哲也さんは、この1年各地で虐待事件が 相次いだことにもふれ、「苦しむ子供たちを救いたい」と厳罰化を規定した新法の制定を訴えた。
「親 に殺されるなんて…たぶん氷山の一角」
「去年の今ごろはまだ聖香は何とか生きていたんやな」。4日午前、一周忌法要を前に、哲也さんはそうつぶやいた。
聖香さんと双子の妹(10)は両親の離婚時、母親の美保被告に引き取られた。しばらくして妹が「(小林被告に)殴られる」と哲也さんの家に逃げてきた。だ が、母親が大好きだった聖香さんはとどまり、繰り返し暴行を受けたという。捜査関係者によると、1年前の4月ごろには食事を満足に与えれず、極度に衰弱し ていたにもかかわらず、母親と内縁の夫に自宅のベランダに遺棄され、「ヒマワリを探しているの…」といううわごとのような言 葉を残し、昨年4月5日午後3時半ごろに亡くなった。
哲也さんは今、西淀川区内で聖香さんの姉(11)と双子の妹と暮らし ている。普段、家族で事件の話をしないが、聖香さんを忘れたわけではない。姉と妹は「聖ちゃん、行ってきます」と毎朝、仏壇の聖香さんに声をかけて登校。 食事や飲み物を仏前に供え、花を取り換えるのも子供たちの大切な仕事だ。哲也さんの自宅近くにある聖香さんの祖母、真佐子さん(60)が 経営するお好み焼き店には、家族でボウリング大会をしたときの聖香さんの写真がある。祖 父、健治さん(61)は時々、写真をきれいにふき、じっと眺める。真佐子さんも気が付くと、写真の中の姉妹の笑顔に「ここに3人おるやん。聖香、おまえは どこに行ったんや。早く帰ってこい」と話しかけてしまう。
この1年、全国各地で虐待事件が後を絶たない。哲也さんは「報道される事件はた ぶん氷山の一角。苦しんでいる子供たちがいっぱいいるはず」と話す。
聖香さん事件を契機に始まった虐待加害者に対する厳罰化を求める活動「ひまわり署名プロジェクト」には4日現在、3万 8391筆が集まった。目標の20万筆を目指して活動は続く。
哲也さんと真佐子さんは「小さな子供がわけも分からず毎日殴られる。その 気持ちを想像してほしい。親に殺されるなんて、そんなかわいそうなことがあるやろうか」と活動への協力を呼びかけている。
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ひまわり署名プロジェクトのホームページ (http://www.maylibridshope.syarasoujyu.com/)で署名用紙をダウンロードできる。活動へのカンパも募集して いる。
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【用語解説】聖香さん虐待死事件
平成21年4月、大阪市西淀川区の市立小4年、松本聖香さんが母親の美 奈(35)と内縁の夫、小林康浩(39)の両被告の虐待を受け衰弱死した事件。4月23日に奈良市で遺体が見つかった。聖香さんに十分な食事を与 えず衰弱させ、玄関やベランダで寝かせるなどして衰弱死させたとされる。事件を機に虐待事件の厳罰化を目指して川崎市の女性会社員が「虐待致死傷罪」の新設を求める署名活動を始め、聖香さ んの実父や祖父母も活動に加わった。
http://www.shomei.tv/project-1084.html↑
ネットからもあなたの児童虐待致死傷罪制定への署名は行えます!
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